婚約破棄した・された時にやること*慰謝料が貰えるケースも紹介
「この人と一生一緒に生きていこう」 そう一度は誓い合ったものの、どちらかの意志が変わって婚約破棄する・されるケースは意外と少なくありません。 ただ、結婚破棄によって婚約を解消するとなると、意外に結婚の準備以上にやることが多くて大変なんです* そこで今回は、結婚破棄で破談になった際にやるべきことをまとめてみました。
お悩みQA2021.10.13 更新2020.3.23 公開
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目次
婚約破棄の理由で多いパターン
婚約破棄とはその名の通り、結婚が決まった後に、どちらかが一方的に婚約の解消を申し出ることを指します。
婚約破棄の理由は様々ですが、一般的には以下のケースで婚約の解消を決断する人が多いようです。
異性トラブル
婚約破棄の理由で最も多いのが、異性とのトラブルによるもの。
中でも“結婚直前に相手の浮気が発覚し、そのまま婚約破棄”というのは非常によくあるケースです*
また、相手が別の人を好きになってしまって婚約破棄された、合コンに行ったのが許せなくて婚約破棄をしたという事例も。
親の反対
婚約破棄の理由は当事者以外に原因があるパターンも。
代表的なのが、親の反対によって婚約破棄をする・されるケースです。
特に世間体を気にする親の場合は、家庭環境や学歴に問題があるだけで婚約破棄を促すのだとか。
最初は当事者二人も何とか頑張って説得しようと試みますが、猛反対が続き、婚約解消となってしまうことが多いようです。
本性が見えて
交際相手と違い、結婚相手は一生を共にするパートナー。
ずっとお付き合いしていくには、だんだんと見えてくる相手の嫌な部分も認めていかなくてはなりません。
しかし中には、酒癖が悪い・モラハラがひどい・暴力を振るうなど、耐えきれないほどの本性をあらわにしてくる人も。
そういった理由で「この人とは無理…」と婚約破棄を申し出る人もいるようです。
隠し事が発覚した
自分から婚約破棄をするケースとして多いのが、相手に隠し事がある時です。
具体的な例を挙げるとすれば、借金・離婚経験・子供・宗教など。
確かに、今まで何も触れてこなかったのに、婚約が成立した途端カミングアウトされたらたまったものじゃありませんね。
病気
婚約破棄の理由には、病気が関係しているケースも。
とくに鬱病や癌など、治療に時間がかかる病気が発症した場合は、当事者から婚約破棄を切り出すことが多いそうです。
婚約破棄後にやること①式場へ連絡する
ではここから、婚約破棄後にやらなくてはいけないことを順番に解説していきます。
まず婚約解消が決定したら、早急に結婚式場へ連絡を入れましょう。
なぜなら、挙式日が近ければ近いほど、式場のキャンセル料が高くなってしまうからです。
キャンセル料は各式場で異なりますが、おおよその相場は以下の通りとなります*
【式場のキャンセル料金相場】
■仮予約
キャンセル料なし
■挙式179日前~90日前まで
内金(申込金)の50%
■挙式89日前~60日前まで
見積もり金額の20%
■挙式59日前~30日前まで
見積もり金額の30%
■挙式29日前~10日前まで
見積もり金額の40%
■挙式9日前~前日まで
見積もり金額の80%
■挙式当日
見積もり金額の100%
時期によっては上記の料金に加え、ドレスのキャンセル料やペーパーアイテムなどの費用が発生することも。
とにかく早めに式場に連絡をして、キャンセル料の確認をしたほうが良いでしょう◎
婚約破棄後にやること②お互いの両親へ報告
お互いの両親へ婚約破棄の報告をする際は、二人で直接出向いて話すのがマナーです。
相手の親が面会を拒否しない限りは顔を合わせて婚約解消の旨を伝えましょう。
また、結納金を受け取っていて、かつ女性側に責任がある場合は、報告の際に結納金をお返しすることも忘れずに*
婚約破棄後にやること③周囲の人へ報告する
これが一番辛いのですが、婚約破棄をした・された場合は、親族や会社の人へ破談になった旨を伝えなくてはなりません。
ただし婚約破棄の理由を伝える必要はないので、報告する際は内容を濁してしまってOK。
伝え方としては以下を参考にするのがおすすめです⋈
結婚式に招待している人
先日ご招待させて頂いた挙式の件に関してですが、この度、やむを得ない事情がありまして、婚約を解消することになりました。
お祝いの言葉を頂いた上に、挙式の日程調整までして頂いたのに、このような形になってしまい、大変申し訳なく思っております。
恐縮ですが、先日送らせて頂いた招待状は破棄してくださるようお願い申し上げます。
どうか今後とも、変わらぬご指導のほど、よろしくお願い致します。
何かと忙しい時期ですが、会社の上司や主賓へは直接伝えるようにしましょう。
親族や友人にもなるべくであれば直接伝えるのがおすすめですが、気を遣わせたくないのであればメールや書面での報告でも◎
仲人を頼んでいる場合は二人で直接報告をしに行くのが基本*
乾杯の音頭・余興・スピーチなどを頼んでいる場合は、依頼した人が婚約破棄の事情を伝えに行きます。
結婚報告のみをした人
以前、結婚のご報告をさせて頂いたのですが、この度事情があり、婚約を解消する運びとなりました。
普段からお世話になっている○○さんへ、このような報告をすることになってしまい、大変心苦しく思っております。
今後とも変わらぬお付き合いのほど、よろしくお願い致します。
結婚式に招待していない場合でも、結婚報告をした人には婚約解消になったことを伝えるのが筋。
ただ、関わりの薄い親戚は親を通じての報告でもOK。
貰ったお祝いは返したほうがいい?
婚約解消前にお祝いを頂いた場合は、報告をする際にそちらもお返しするのがマナー。
現金はそのまま返しますが、品物の場合は同じぐらいの金額の現金または商品券を渡します*
婚約破棄後にやること④お金の清算
式場や周囲への連絡が済んだら、最後に結婚準備にかかった費用の清算をします。
挙式のキャンセル料はもちろん、引っ越し代や新生活に向けて購入した家具や家電のお金も、基本的には費用に含んでOKです。
費用の負担は二人で折半するのが一般的ですが、結婚破棄の理由によっては片方のみが全額負担する場合もあります。
とくに浮気や暴力行為などが原因で婚約破棄をした・された場合は、有責な行為を行った人が全額負担することがほとんどです*
婚約破棄で発生する慰謝料の請求について
婚約破棄をされた場合、条件によっては慰謝料を請求できることが可能です。
反対に婚約破棄を申し出た側は、理由次第で慰謝料を支払う義務が生じることも。
ここでは婚約破棄にまつわる慰謝料のアレコレについて解説していきます⋈
婚約破棄で慰謝料を請求するための条件
- 婚約が成立している
- 不当な理由で婚約破棄をされる
婚約破棄による慰謝料は、上記の条件を満たしていなければ請求することができません。
ではこの2つの条件は具体的にどのようなことが当てはまるのでしょうか。もう少し詳しく解説していきます*
婚約が成立している
まず「婚約が成立している」ということに関して⋈
こちらは明確な定義がないため、場合によっては婚約が成立しているかどうか判断が難しいことがあります*
以下の項目のいずれかに該当している場合は、確実に「婚約が成立している」と言ってしまってOK♩
それ以外は、何か婚約が成立したという証拠がなければ証明が難しいかもしれません。
【婚約成立が認められる条件】
- お互いの両親へ挨拶を済ませている
- 顔合わせや結納を済ませている
- 妊娠
- 婚約指輪や結婚指輪の購入
- 結婚式場の予約
- 新婚旅行の予約
- 新生活の準備(引っ越しなど)
口頭で「結婚しよう」と言った、言われただけでは婚約成立とはなりませんので注意が必要です。
不当な理由で婚約破棄をされる
また、「不当な理由で婚約破棄をされる」ことについてですが、こちらに関しては以下の内容が該当します。
【婚約破棄の理由として不当なものと認められるもの】
- 好きな人ができた
- 他の相手と不貞行為をした
- 価値観が違った、性格が合わなかった
- 親に反対された
- 信仰に理解を示してくれない
- 相手の親族に問題がある
このような理由で婚約破棄を切り出された場合は、慰謝料を請求してもOK◎
ただ、婚約破棄された側に原因がある場合は慰謝料を請求することができません。
婚約破棄で請求できる慰謝料の相場は?
不当な婚約破棄によって支払われる慰謝料は大体50~200万円が相場とされています。
ただしこの金額はあくまでも相場なので、妊娠中や精神的な苦痛が大きい場合など、状況次第ではさらに高額な慰謝料を請求しても問題ありません。
婚約破棄による慰謝料の請求方法
婚約破棄による慰謝料の請求方法は、4つのステップに分けられます。
①話し合いを行い、示談書を作成して解決する
②内容証明郵便を使って請求書を送付する
③弁護士を立てる
④訴訟を起こす
ステップアップするほど手続きが面倒になったり、費用がかかったりするので、まずは示談で解決できるように努めてみて*
婚約破棄となった相手を忘れるためには
自分の気持ちが冷めているならともかく、相手を想っていての婚約破棄は相当辛いものです*
こんな時は、どうやって相手のことを忘れたらいいのでしょうか。
思いっきり泣く
婚約破棄で受けたダメージが大きい時は、とにかく思いっきり泣くのが一番。
いつまでも泣いてばかりはいられませんが、婚約を解消して間もないうちは気の済むまで泣いてストレスを減らしましょう。
友達と遊ぶ
一人でいると、いつも相手のことを思い出してしまう…。
そんな時は、仲の良い友達と会って気分転換をしてみては?
話を聞いてもらったり、食事や買い物に付き合ってもらったりするだけでも、だいぶ気分が紛れるはずです。
相手を思い出すものは処分する
元婚約者を思い出してしまう品物は思い切って処分してしまいましょう。
スマホに残っている相手の画像もできれば消した方がスッキリします♩
ただし、慰謝料などの請求をしている場合は連絡先まで消してしまわないように注意して*
相手の嫌なところを思い出してみる
どうしても元婚約者のことを思い出してしまう場合は、相手の嫌なところを考えてみて。
相手の好きだったところと一緒に「でもこういうところは嫌だったな」と思い出せば、徐々に気持ちも落ち着いていきますよ。
街コンや婚活パーティーに参加してみる
終わってしまった恋をいつまでも引きずりたくない方は、街コンや婚活パーティーに参加してみるのがおすすめ*
最初は前の相手と比べてしまうこともありますが、他の異性との出会いを重ねていけば、きっと良いご縁があるはず♡
無理に新たな恋を見つける必要はありませんが、気分転換も兼ねて参加してみてはいかがでしょう。
婚約破棄後は一旦気持ちを落ち着かせよう
婚約破棄で受けたショックを忘れられるまでの期間は、人によってバラバラ。
すぐに立ち直れる人もいれば、数ヵ月、数年引きずる人もいます。
とはいえ、焦って忘れようとするとかえって忘れられなくなるので、自分のペースでゆっくりと問題を解決していくのが◎
時間を有効に使って、考えたり思い出したりすることを減らしながら過去を乗り越えていきましょう*