【2026年版】婚姻届の職業欄の書き方を徹底解説|会社員・パート・公務員など職業別

婚姻届の職業欄(7)世帯のおもな仕事と(8)夫妻の職業の書き方を、記入見本つきでわかりやすく解説。2025年は国勢調査の年のため(8)の記入が必須です。会社員・公務員・パート・自営業など、職業別の具体的な書き方もご紹介します。
結婚の手続き・報告2026.3.10 更新2018.11.27 公開
本コンテンツはウェディングニュース編集部と卒花ライターが協力して、独自に制作しています。アフィリエイト広告を利用しているリンクも含まれますが、コンテンツの内容やランキングの決定は編集部が自主的な意思で企画、編集、制作しています。
婚姻届を書き進めていくと、多くの人がつまずくのが「職業欄」です。
「同居を始める前の夫妻のそれぞれの世帯のおもな仕事」という長い見出しや、見慣れない選択肢を前にして、「自分はどれを選べばいいの?」と手が止まってしまう方は少なくありません。
さらに、2025年は5年に一度の国勢調査の年。2025年4月1日〜2026年3月31日に婚姻届を提出する方は、通常は空欄でよい「(8)夫妻の職業」欄の記入も必要になります。
この記事では、婚姻届の職業欄の書き方を、記入見本と職業別の具体例をまじえて解説します。「自分の場合はどう書けばいい?」という疑問を、この記事ですべて解消できるようにまとめました。
目次
婚姻届の職業欄は2つある|まず全体像をおさえよう

婚姻届の職業欄には(7)と(8)の2つの欄があり、それぞれ聞かれている内容も書き方もまったく違います。
どちらも国の「人口動態調査」などの統計データとして活用するために設けられた欄で、戸籍上の手続きに直接影響するものではありませんが、できるだけ正確に記入しましょう。
ここでは、まず2つの欄の役割の違いと、記入が必要なタイミングについて整理します。婚姻届の職業に関する記入欄は、以下の2つです。
A. (7)同居を始める前の夫妻のそれぞれの世帯のおもな仕事
6つの選択肢から当てはまるものにチェックを入れる欄です。婚姻届を提出する年度に関係なく、全員が記入します。
B. (8)夫妻の職業
自分自身の職業を、厚生労働省の「職業例示表」に従って記入する欄です。5年に一度の国勢調査がある年度だけ記入が必要です。
この2つは、聞かれている内容がまったく異なります。(7)は「世帯全体の経済状況」、(8)は「あなた個人の職業」を聞いています。混同しやすいので、ここをしっかり理解しておくことが大切です。
2025年度(2025年4月〜2026年3月)は(8)の記入が必須

2025年は国勢調査の年にあたるため、2025年4月1日〜2026年3月31日に婚姻届を提出する方は、(8)夫妻の職業の記入が必要です。
次回以降の記入が必要な年度は、2030年度、2035年度…と5年ごとになります。それ以外の年度に提出する場合は、(8)は空欄のままで問題ありません。
「(7)同居を始める前の夫妻のそれぞれの世帯のおもな仕事」の書き方
(7)の欄は、婚姻届を提出する全員が記入する欄です。
ただし「世帯のおもな仕事」という表現がわかりにくく、「自分の仕事を書けばいいの?」「実家暮らしの場合は?」と迷う方がとても多いポイントでもあります。
ここでは、誰の仕事について書くのか、6つの選択肢はそれぞれどんな人が該当するのかを、ケース別に解説します。
「世帯のおもな仕事」=世帯で一番稼いでいた人の仕事
この欄で聞かれているのは、「あなた自身の仕事」ではなく、「同居を始める前にあなたがいた世帯で、最も収入が多かった人の仕事」です。
誰の仕事を書くかは、同居前の暮らし方によって変わります。
| 一人暮らしだった場合 | 世帯主はあなた自身なので、あなたの仕事=世帯のおもな仕事です。 |
| 実家や家族と暮らしていた場合 | 同居していた家族の中で、最も収入が高い人の仕事を選びます。たとえば父親が最も収入が多ければ、父親の仕事に当てはまる選択肢にチェックを入れます。 |
| すでに同棲していた場合 | 同棲前の状態(一人暮らしか実家暮らしか)に基づいて記入します。 |
| まだ同居していない場合 | 現在の状態をもとに記入すれば大丈夫です。 |
6つの選択肢の選び方を詳しく解説
夫・妻それぞれの欄に、以下の6つの選択肢から当てはまるものにチェックを入れます。
選択肢1:農業だけまたは農業とその他の仕事を持っている世帯
自分で農業を営んでいる、または実家が農家という場合です。兼業農家でも、主な収入が農業であればここを選びます。
選択肢2:自由業・商工業・サービス業等を個人で経営している世帯
個人事業主として事業を営んでいる場合です。フリーランス、個人商店の経営者、開業医、弁護士事務所の経営者なども含まれます。
選択肢3:企業・個人商店等の常用勤労者世帯で勤め先の従業者数が1人から99人までの世帯
従業員数1〜99人の企業で、1年以上の契約で雇われている場合です。官公庁は含まれません。一般社員と同じ給与規則で働く役員もここに入ります。
※「常用勤労者」とは、期限を定めずに雇われている人、または1年以上の契約で雇われている人のことです。
選択肢4:3にあてはまらない常用勤労者世帯及び会社団体の役員の世帯
従業員数100人以上の企業で1年以上の契約で働いている場合、公務員、または選択肢3に該当しない会社役員です。
選択肢5:1から4にあてはまらないその他の仕事をしている者のいる世帯
上記に当てはまらない仕事をしている場合です。1年未満の契約で働くパート、アルバイト、派遣社員、日雇いの方はここを選びます。
選択肢3や4に該当する企業で働いていても、契約期間が1年未満であればこちらになる点に注意しましょう。
選択肢6:仕事をしている者のいない世帯
世帯に働いている人がいない場合です。年金受給のみの親と暮らしている場合や、全員が無職の場合に該当します。
よくある迷いやすいケース
よくある迷いやすいケースは以下の通りです。ぜひ、参考にしてみてください。
| Q. 実家暮らしで、自分は会社員、父親も会社員の場合は? | 2人のうち収入が多い方の仕事に当てはまる選択肢にチェックを入れます。 |
| Q. 同棲してから婚姻届を出す場合は? | 同棲を始める前の状態(一人暮らしか実家暮らしか)で判断します。 |
| Q. 世帯主と「一番稼いでいる人」が違う場合は? | 世帯主が誰かは関係ありません。あくまで「最も収入が多い人」の仕事で選びます。 |
「(8)夫妻の職業」の書き方|職業別の具体的な記入例

(8)の欄は、5年に一度の国勢調査年度にだけ記入が必要な欄です。
厚生労働省の「職業例示表」に沿って、自分自身の職業を番号または職業名で記入します。
ここでは、職業例示表の12分類の一覧と、会社員・公務員・パート・自営業・学生など職業別の具体的な書き方を紹介します。
国勢調査の年だけ書けばOK
(8)の欄は、国勢調査がある年度に婚姻届を提出する場合のみ記入が必要です。
直近の場合、2025年4月1日〜2026年3月31日に婚姻届を提出する方は記入が必要です。それ以外の年度では空欄で構いません。
「職業例示表」を見て、番号か職業名を記入する
この欄には、婚姻届を提出する時点でのあなた自身の職業を書きます。
記入する内容は、厚生労働省が公開している「職業例示表」の中から、自分の仕事に当てはまる分類の「番号」または「職業分類名」です。番号だけでも、職業名だけでも、両方書いても、どれでも受理されます。
▼職業例示表(令和7年度版)の12分類
| 01 管理職 | 会社役員、企業の部長・課長などの管理職員、管理的公務員(議員含む) |
| 02 専門・技術職 | 医師、歯科医師、薬剤師、看護師、保健師、助産師、保育士、教員(小中高大)、弁護士、公認会計士、税理士、システムエンジニア、プログラマー、デザイナー、写真家、編集者、研究者、栄養士、社会福祉士、ケアマネジャー |
| 03 事務職 | 一般事務員、経理事務員、受付・案内事務員、秘書、総合事務員、郵便事務員、医療事務 |
| 04 販売職 | 小売店主、販売店員(スーパー・コンビニ・アパレル等)、営業職、不動産仲介業、保険代理人 |
| 05 サービス職 | 介護職員(ヘルパー)、看護助手、歯科助手、理容師、美容師、調理師・料理人、飲食店の店員・店長、旅館の支配人、クリーニング師、ハウスクリーニング |
| 06 保安職 | 自衛官、警察官、消防官、警備員(施設警備・交通誘導など) |
| 07 農林漁業職 | 農業従事者、林業従事者、漁業従事者、造園師 |
| 08 生産工程職 | 製造業のライン作業員、自動車整備士、溶接工、機械の組立工、印刷工、食品加工 |
| 09 輸送・機械運転職 | 電車の運転士、バスの運転手、タクシー運転手、トラック運転手、船長 |
| 10 建設・採掘職 | 大工、とび職、土木作業員、配管工、電気工事士、左官 |
| 11 運搬・清掃・包装等職 | 郵便配達員、宅配便の配達員、ビル清掃員、学校の用務員、倉庫の軽作業員 |
| 00 無職 | 報酬を伴う仕事をしていない人(専業主婦・主夫を含む) |
※参考:厚生労働省「職業・産業例示表」
【会社員】の書き方
会社員の場合は、会社の業種ではなく、自分自身の仕事内容に近い分類を選びます。
たとえば食品メーカーに勤務していても、仕事内容が営業であれば「04 販売職」、経理であれば「03 事務職」、工場のラインで働いていれば「08 生産工程職」になります。
正社員・契約社員・派遣社員といった雇用形態は関係ありません。あくまで「何の仕事をしているか」で選びます。
【公務員】の書き方
公務員も仕事の内容で分類します。
- 市役所の窓口業務 → 03 事務職
- 公立学校の教員 → 02 専門・技術職
- 警察官 → 06 保安職
- 消防官 → 06 保安職
- 自衛官 → 06 保安職
- 管理職(課長・部長級) → 01 管理職
【パート・アルバイト】の書き方
パートやアルバイトも、会社員と同じく仕事の内容で分類します。雇用形態による区別はありません。
- コンビニのレジ → 04 販売職
- 飲食店のホール・キッチン → 05 サービス職
- 事務のパート → 03 事務職
- 倉庫の仕分け作業 → 11 運搬・清掃・包装等職
- 介護施設のヘルパー → 05 サービス職
【自営業・フリーランス】の書き方
「自営業」「フリーランス」「個人事業主」は働き方の名前であり、職業分類名ではありません。実際にやっている仕事の内容で分類を選びます。
- フリーランスのデザイナー → 02 専門・技術職
- 個人で飲食店を経営 → 05 サービス職
- 農家 → 07 農林漁業職
- 個人タクシー → 09 輸送・機械運転職
- 一人親方の大工 → 10 建設・採掘職
【学生・専業主婦(主夫)・無職】の書き方
婚姻届を提出する時点で、報酬を伴う仕事をしていない場合は「00 無職」と記入します。
専業主婦(主夫)、学生(アルバイトをしていない場合)、病気療養中、定年退職後の年金生活者なども「00 無職」になります。
ただし、学生でもアルバイトをしている場合は、そのアルバイトの仕事内容で記入することもできます。
こんなときはどう書く?特殊なケース
| 転職活動中の場合 | 提出時点で働いていなければ「00 無職」です。ただし、次の仕事が決まっていて入社日が近い場合は、その職業を記入しても差し支えありません。 |
| 産休・育休中の場合 | 休業中であっても雇用関係は続いているため、休業前の職業を記入します。 |
| 副業・兼業をしている場合 | 本業と考えている職業、もしくは収入が最も多い職業を1つ選んで記入します。 |
| 結婚を機に退職する場合 | 婚姻届の提出時点でまだ働いていれば、その職業を記入します。提出日がすでに退職後であれば「00 無職」です。 |
職業欄でよくある質問(FAQ)
職業欄の記入で多くの方が疑問に思うポイントをまとめました。書き間違えたときの対処法や、空欄にしてよい場合の判断基準など、提出前に確認しておくと安心です。
Q. 職業欄を間違えたらどうすればいい?
二重線(または一本線)で消して、正しい内容を書き直せば大丈夫です。
修正液や修正テープは使えません。2021年以降、訂正印は基本的に不要になりましたが、自治体によっては求められることもあるので、提出先の役所に確認しておくと安心です。
Q. 職業欄の書き方がわからないときはどうすればいい?
提出先の役所に電話や窓口で問い合わせれば、仕事内容を伝えるだけで該当する分類を教えてもらえます。また、入籍日の前に婚姻届を役所に持っていき、記入内容を事前にチェックしてもらう方法もあります。
Q. (8)夫妻の職業は空欄でもいい?
国勢調査の年度(直近では2025年4月〜2026年3月)に提出する場合は、記入が必要です。それ以外の年度であれば空欄のままで受理されます。
Q. (7)で「常用勤労者」に自分が当てはまるかわからない
「常用勤労者」とは、雇用期限の定めがないか、1年以上の契約で働いている人のことです。
正社員はもちろん、1年以上の契約社員やパートも含まれます。逆に、日雇い・1年未満の契約で働いている場合は選択肢5を選びます。
Q. 勤め先の従業員数がわからない場合は?
会社の人事部や総務部に確認しましょう。パートやアルバイトを含む全従業員数ではなく、会社全体の常用勤労者数が基準になります。
入籍日に安心して提出するために
婚姻届は、(7)と(8)の違いを整理しておけば、迷わず記入できるはずです。
婚姻届の職業欄は、(7)と(8)で聞かれている内容が違います。
(7)は「同居前の世帯で最も収入が多い人の仕事」を6つの選択肢から選ぶもの。一人暮らしなら自分の仕事、実家暮らしなら家族の中で最も稼いでいた人の仕事を基準にします。
(8)は「自分自身の職業」を、厚生労働省の職業例示表に沿って記入するもの。ただし国勢調査の年度だけ記入すれば大丈夫です。2025年度(2025年4月〜2026年3月)に提出する方は記入が必要ですので、忘れずに書きましょう。
どちらも迷ったら、提出先の役所に事前に問い合わせるのが一番確実です。大切な入籍日にスムーズに受理されるよう、時間に余裕をもって準備しておくことをおすすめします。



