島田髷|定番スタイルから結婚式向けフォームまで日本髪の種類を解説

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島田髷ってどんな髪型?

島田髷(しまだまげ)は、伝統的な日本の髪型です。和装に合う髪型のため、結婚式で島田髷を結う花嫁さんも少なくありません。ここでは、島田髷の特徴について簡単に解説します。

江戸時代に流行した日本髪のスタイル

島田髷の由来には諸説あります。たとえば、『江戸時代に島田宿の遊女が結っていたのが起源』や『江戸時代の歌舞伎役者”島田万吉”が初めて結った』など*

ほかにも鎌倉時代には考案されていた説や、古墳時代の埴輪にも施されているなど、定説は不明です。
ただ、江戸時代に流行していたというのはさまざまな文献などからもわかっています。

身分や時期によって形が違うのも特徴

島田髷の種類は多く、身分流行の時期によって形が違うのが特徴です。武家の娘や将軍の正室にしか結えない形もあれば、下級の女中の間で流行した形もあります。

江戸時代の後期になると、島田髷をくずしたり潰したりなどして結われたスタイルも。そもそも島田髷は未婚女性が結う髪型とされていて、結婚して既婚者になると丸髷を結っていました。

島田髷の基本的な構造と結い方

まずは日本髪の基本的な構造をチェックしましょう!

島田髷に限らず、すべての日本髪が正面から見ると「前髪」「髷(まげ)」「右鬢(びん)」「左鬢(びん)」で構成されています。

横から見ると「髷(まげ)」の形がわかります。現代でいうところの「ポニーテール」の毛先を前方向にひねって巻き込む状態が「髷」です。

◆日本髪の結い方
手順としては「根(ね)」→「髱(たぼ)」→「右鬢(みぎびん)」→「左鬢(ひだりびん)」→「前髪(まえがみ)」→「髷(まげ)」で結っていきます。

詳細については、動画で島田髷の「髷」の部分を高くした「高島田」の結い方を参考にしてね♡

島田髷の種類はたくさん*画像付きで見てみよう

島田髷の種類はたくさんありますので、それぞれの違いを画像付きで解説します。

定番スタイルの「島田髷」

島田髷のお手本のような定番スタイルです。髷を高くしたり、幅広にしたり、掛け物をつけたりなどして、さまざまな形に島田髷は変化していきました。

下町風の大人キレイな「乙女島田」

髷を高くした下町風のスタイルです。前髪と鬢(びん)の間に「両天」という両側に飾りのついた簪(かんざし)を挿すのが特徴*
現代でいうところの「大人キレイ」な島田髷です。

飾りもマストな大人カワイイ「お染島田」

歌舞伎や浄瑠璃でおなじみの「野崎参り」に登場する「お染」がモデルになったスタイルです。
前髪と髷の間に華やかな飾りをつけるのもポイント。江戸時代では、下町の豪商の娘の間で親しまれた「大人カワイイ」島田髷です。

髷がタイトで凛とした印象の「元禄島田」

元禄時代に流行った島田髷で、浮世絵師である「鈴木春信」の絵によく描かれています。

特徴としては、髷の幅が狭く、髷の尻部分が上がっていること。どちらかというと、甘さ控えめで凛とした印象に仕上がります♩

花街のスタンダードになった「芸子島田」

髷を垂直に近い角度で結うのが特徴。特に花柳界(かりゅうかい)の髪型として流行しました!

明治時代中期に東京の芸者さんの間で流行したため「芸子髷」ともいわれています。

島田髷をカジュアルにした「つぶし島田」

江戸後期に最も流行した島田髷です。「島田髷=つぶし島田」といわれるほどの人気ぶりで、髷の中央を結ぶことにより形がつぶれて見えるのが名前の由来。

現代でいうところの「カジュアル」な髪型だったのではないでしょうか。

ラフで大人っぽい「島田くずし」

江戸後期に四十歳以上の女性が結った大人な島田髷です。

当時は下級の女中などのトレンドだったとか。どちらかというとラフな髪型として親しまれたのかもしれませんね。

町娘風の大人キュートな「結綿(ゆいわた)」

「つぶし島田」の髷を丸く仕上げ、鹿の子や手絡(てがら)などの掛け物をあしらったキュートなスタイルです♡

江戸時代後期は町娘のトレンドでしたが、現代では京都の舞妓さんが節分などに結っています。

大人っぽくエレガントな「先笄(さっこう)」

島田髷の中でも複雑な構造をしているスタイルです。鹿の子や笄(こうがい)などの髪飾りをあしらうのも特徴!

もともと笄に巻くだけの形でしたが、時代の変遷とともにエレガントな島田髷に変化しました。

髷を高くしたドレッシーな「高島田」

高島田は、上流階級の武家の娘だけが結うことを許されていました。髷を高くし、ステータスの高さを象徴したのかもしれません。

いわゆる「トップ」を高く盛ったようなスタイルなので、ドレッシーな仕上がりになります*

結婚式向けの豪華な「文金高島田」

島田髷の中で最も格式が高いとされる文金高島田。流行当時の貨幣が「文金」であったことも由来しているという説があります。現在では、結婚式の和装に合わせて結われるのが一般的です。

島田髷の花嫁アレンジ*文金高島田のコーデいろいろ

島田髷の最高ランクである文金高島田は、和装の花嫁さんに人気のアレンジ。トラディショナルなものからイマドキなものまで、文金高島田のコーデを集めました。

地毛結い×髪飾り

すべて自分の髪で結った文金高島田です。かつらと違って生え際も自然ですし、質感やツヤ感もナチュラルで独特の美しさがあります。地毛結いをする場合は、胸のあたりまで髪の長さが必要です。

半かつら×髪飾り

半かつらの場合、生え際など顔周りを地毛で結って髷の部分をかつらにします。見た目の印象が自然ですし、程よく豪華さが出せるのが特徴。おでこが狭いと悩む女性にも結いやすいスタイルです。

かつら×髪飾り

文金高島田にゴールド系の髪飾りをあしらった華やかなコーデ♡

振袖や色打掛との相性もバツグンで、和装ながらゴージャスな雰囲気。かつらだと富士額もキレイに出せます。

真っ白の綿帽子

ウェディングベールのような意味をもつ綿帽子。「新郎以外の人に顔を見られないように」と、顔を覆う厳かな雰囲気が特徴で、白無垢と合わせて着けることが多く清純な美しさが漂います*

赤いラインの綿帽子

綿帽子の裾に入った赤いラインがアクセントに。正式には「赤ふき」といわれるスタイルなのですが、赤ふきの白無垢と合わせると紅白の素敵なコーディネートになります*

赤い裏地の綿帽子

綿帽子の裏地すべてに赤が効いた鮮やかな綿帽子です。真っ白な綿帽子が清純なイメージなのに対し、どこか決意に満ちたような印象。紅白のコントラストで縁起もいいですし、顔映りをアップさせる効果もあります。

角隠し×べっ甲の髪飾り

角隠しは、嫉妬や怒りを封印していることを示すもの。前髪を隠すスタイルながら、べっ甲の髪飾りをのぞかせた伝統的かつファッショナブルなコーデです。

島田髷は日本髪を代表する伝統的な髪型です♡

島田髷は、日本女性のファッションが和装中心だった時代のトレンドヘア。身分や時期によって異なる形に派生しましたが、現代でも芸者さんや歌舞伎役者さんなどに受け継がれている髪型です♡

また、結婚式の和装にも人気で、髪を「文金高島田」に結っている花嫁さんもいます。島田髷のように日本髪か時代を超えても愛され続けているのは、髪型そのものが伝統だからではないでしょうか。

ぜひ、和装の予定があるのでしたら、いろいろなスタイルを参考にして自分にピッタリな島田髷を結ってくださいね*

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