【ナイトウェディング2016】第8回大人のナイトウエディングだからこそこだわれるペーパーアイテム Joe MASUZAWA氏

【ナイトウェディング2016】第8回大人のナイトウエディングだからこそこだわれるペーパーアイテム  Joe MASUZAWA氏のカバー写真 0.7501831501831502

ゲストにとって結婚式は招待状を受け取ったその瞬間から始まるもの。最初にゲストの手に触れるペーパーアイテムはまさにふたりのパーティへの入り口に。今回はアートディレクターであり、数々の著名人・有名人の結婚式や企業パーティのペーパーアイテムを手掛けた経験のあるJoe MASUZAWA氏に、ナイトウエディングだからこだわりたいペーパーアイテムの世界を伺いました。

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JOEさんプロフィールDMC_3427Joe MASUZAWA
アートディレクター
JOE MASUZAWA DESIGNS代表

アメリカ・ロサンゼルス出身。
紙媒体(ペーパーアイテム)を専門とし、アートディレクションからデザイン提案・制作、商品製作までのデザイン業務全般を手掛けるデザインプロダクション代表。
中でも、ウェディングのインヴィテーションカードをはじめとするカードデザインは好評を博し、多数の有名人・著名人の結婚式や企業イベントのペーパーアイテムを手掛けている。一枚一枚がハンドメードにより丁寧に作り上げられたペーパーアイテムは完全オーダーメードで、本来実用的な役割しか持たなかった「招待状」を、贅沢で様式を超えた個性を伝えるデザイナーズカードとして提案。イベントや大切な日をいっそう輝かせるハイエンドなインヴィテーションを常に発信している。
著書に「Inspirations for WEDDING DESIGNS」(主婦の友社)がある。

「手に取った瞬間からウエディングが始まるペーパーアイテムを」Joe氏の思い

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――アメリカ出身のアートディレクターであるJoeさん。数々の素敵なペーパーアイテムをデザインされていますが、ペーパーアイテムはウエディングにとってどんなものでしょうか。

Joe氏(以下J)「ウエディングのペーパーアイテム、特に招待状はゲストが最初に受け取るものです。ふたりのパーティの入り口だと考えています。招待状だけでなく、当日お渡しするメニュー、席札など、ペーパーアイテムはパーティのコーディネートそのものだと考えています。」

――日本でペーパーアイテムをプロデュースするようになったきっかけがあるのでしょうか。
J「初めてウエディングの招待状をいただいたとき、アイボリーの紙にゴールドの紐が付いたものでした。ところがその後、3件ほど連続でほとんど同じ招待状が届いたんです! 最初の1通目は招待状を貰ったことにすごく嬉しかったけど、招待は嬉しいけど招待状自体はあまり印象に残らなくて……もっとこだわればいいのに、と。」

――Joeさんが思う、素敵な招待状とは?
J「受け取っただけで結婚するふたりが見えてくるような招待状がいいです。どんなウエディングなのか、どんなカップルなのか、招待状から想像ができて当日を楽しみに待つことができる。僕が手掛けるカードは、ゲストに届いたときからウエディングが始まるようなワクワクが伝われば嬉しいと思っています。」

内容を伝えるだけじゃない! ふたりのウエディングを表すペーパーアイテム

――確かに、受け取る招待状はどれも「きちんと日時をお知らせするツール」の印象です。でも招待状を見てワクワクする、ということ自体が想像しづらいです。
J「多くの招待状は、中身を開いても定型のメッセージで日時と場所が変わるだけの印象です。内容を伝える実用的なものだけど、他の情報は特に盛り込まれていません。もっと日時や場所以外に、ふたりのパーティの始まりを感じさせる、世界観を伝える招待状になれば、楽しみに当日を待つことができるんじゃないかと思います。」

――日時や場所以外に招待状で伝えることができる情報とは?
J「例えば、パーティスタイルはカジュアルなのか、フォーマルなのか、楽しいカップルなのか落ち着いたカップルなのか、受け取ったときの招待状の第一印象でふたりが準備しているウエディングを伝えることができます。」

――招待状のデザイン次第でそれらは伝えられるのでしょうか。
J「僕の場合は、全体の色合いや筆耕(フォント)、あしらいなどのデザインはもちろん、紙の質感・素材感・開いた時に驚いてもらう仕掛け、全てがふたりのウエディングスタイルに繋がるように制作しています。当日まで思わず飾って待ってしまうくらいの、ふたりらしい招待状になるように心掛けています。」

招待状デザインは「何をゲストに伝えるか×ウエディングテーマ」の掛け合わせ

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――素敵な招待状を作るため、オーダーする際にどんなことを伝えればいいでしょうか。
J「最初に必ず聞くのが、ゲストに何を伝えたいか、ということです。そうすると、ワクワクさせたいとか、上質感を伝えたい、という気持ちがあります。その次にふたりのウエディングのテーマやスタイル、色のコンセプトを聞きます。この二つを掛け合わせると招待状はぐっとふたりらしいものになります。具体的に言葉での説明はなくても、ウエディングのイメージ写真などを見せてもらえると、より伝わりますね。」

※写真の招待状は……山梨の美術館で開かれた「ポップ&アート」をテーマにした結婚式の招待状

【実例1】テーマはピクニックウエディング! 大人の楽しい遠足へ

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北海道で行われたリゾートウエディング。テーマを「ピクニック」としてキャンプ場にて開催されたパーティの招待状。招待状の紙にはクラフト紙を使い、ナチュラルなイメージを出し封筒のライニングに赤のタータンチェックを取り入れることでピクニックらしさを演出。中身を広げると、手書き風の周辺MAPが。楽しい遠足へ行く気分を盛り立て、当日になるのが楽しみに!

【実例2】大人のふたりが誘うラグジュアリーで上質なパーティ

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黒×ゴールドで統一したカラーリングに、重厚感のあるベルベットの台紙+ゴールドリボン。招待文やデザイン自体はシンプルで潔く、台紙の素材でラグジュアリーなパーティを想起させる秀逸なカード。いつもより少し大人な自分で出席したいと思わせてくれる招待状。

【実例3】まるで絵本! ふたりのストーリーの始まりを感じる招待状

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封筒から取り出して広げた瞬間、思わず読み込んでしまう絵本。結婚に至るまでのふたりのストーリーが描かれている。もらった時はもちろん、会場に行くまでの道のり、式後の帰り道、何度でも読み返してふたりの幸せを願ってしまう面白い仕掛け。

ふたりの“温かい”ナイトウエディングを感じさせる招待状がオススメ

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――見せて頂いたどの招待状もこれから始まるウエディングのコンセプトと楽しさが伝わってくるデザインです!
さて、ここからは「ナイトウエディング」に絞って、ペーパーアイテムの提案をお伺いします。デイとナイトだと、ペーパーアイテムへのこだわりどころは違ってきますか?
J「まずはナイトに行うパーティであることを気付かせることが大事かなと思います。そのために一番分かりやすいのはダークな色味。例えば、紺や焦げ茶などにシルバーやゴールドの字体などが入るとナイトであることが見た目で伝わります。」

――招待状のイメージと実際のパーティの時間帯が合わないときも多いですよね。ダークな色でシックにまとまっていると見ただけで“夜っぽさ”が伝わります。
J「でもただシックなだけにはしたくないですね。ナイトウエディングは年齢も落ち着いているゲストが多く、仲の良い友人たちとの距離の近いパーティが魅力。そういう意味で、シックな招待状にふたりの“温かさ”をブレンドすることが、個性ある招待状に繋がると思っています。」

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――ふたりの“温かさ”というと?
J「ウエディングのコンセプトを感じさせるような仕掛けがあると、ふたりのキャラクターが伝わり温かさを感じます。例えば、星空がコンセプトなら星のモチーフを散りばめた招待状にする、など。色味のクールさに負けない、本人たちとリンクする目を引くモチーフやテーマデザインを入れることで個性が出ます。ただ、あまりにテーマが分かるような招待状もナイトらしくないと思います。何が起こるか楽しみにできる、ミステリアスな部分も残す、そのバランスが大事です。」

【Night Wedding 招待状実例】個性的なフォントでふたりの遊びを感じさせる招待状

 

ナイトを連想させるネイビーをベースに、ゴールドやシルバーの文字でまとめられた招待状。ポイントは様々な書体でデザインにリズムを作り、大人らしい遊びが感じられるところ。色味だけ見るとクールなダークトーンでまとまっているけど、このフォントのあしらいが、ふたりや式当日の個性を出していることを感じられ、イマジネーションが広がる。

【MR.JOE’s IDEAS】ペーパーアイテムを「デコレーション」にするナイトウエディング

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――ペーパーアイテムというとまず招待状を考えてしまいますが、式当日、ゲストの席にあるメニューや席札、席次など他にも様々なものがあります。これらをナイトウエディングで生かす方法はありますか。
J「ナイトウエディングの素敵なところは、照明の美しさ。キャンドルを生かした光の演出が魅力的です。テーブルの上のキャンドルの光を生かしたメニューなども制作したことがあります。ペーパー単体でなく、ペーパーと光を組み合わせるなど、会場のデコレーションとして演出できるペーパーアイテムができるとよりナイトウエディングらしさが出ます。席札もただおいてあるだけではなく、そのままグラスマーカーなどになるようなアイテムだと立食でも映えます。」

――なるほど! でも例えばゲストの名前が載る席次表などは、デコレーションとして魅せるのに難易度がありそうです。
J「僕は席次表にするより、エスコートカードの方を提案したいです。よりナイトウエディングらしさが出ると思います。」
※エスコートカード…席次表のような全体の案内図を見ながら席に着くのではなく、受付などでテーブルの番号札を貰い、指定されたテーブルに向かい席を見つけるスタイル。
J「エスコートカードにすれば、受付で自分の名前が書かれたカードを探すのも楽しい演出の一つになります。以前、棚の中にエスコートカードが入っている仕掛けで、一つのディスプレイに仕上げつつ、ウエルカム演出として楽しんでもらえるようなものを制作したことがあります。ゲスト同士の距離を縮めやすいナイトウエディングだからこそ生きる仕掛けだと思います。」

【Night Wedding Paper Items1】ビストロ風ウエディングのメニューデコレーション]

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美味しい料理でおもてなしをしたいと「ビストロ」をテーマにしたウエディングのメニュー表。手元のメニューカードではなく、黒いペーパーにチョーク風の文字を入れることで黒板風に仕立て、額に入れて会場内に飾ってディスプレイとしても楽しめるアイテム。

【Night Wedding Paper Items2】キャンドルを灯すことで浮き上がる本日のメニュー

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テーブルの上に置かれているキャンドルに、トレーシングペーパーのような透過性の高いペーパーに印字したメニューを巻き付け。キャンドルが点火されると、メニューが幻想的に浮き出て、温かい気持ちになれるテーブルディスプレイに。

【ADVICES】大人花嫁が招待状のDIYで意識するポイントは、紙質とアクセサリー

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――準備をしている花嫁さんたちの中には、招待状などを手作りする人たちも多くいます。DIYを考える花嫁さんに、素敵なペーパーアイテムにするヒントを教えてください。
J「まずは、思ったより時間がかかります、ということ(笑)。デザインを考えることもですが、一番は人の名前が関わってくるものなので、その氏名確認に時間がかかります。ぜひ余裕を見てスタートしてほしいです。」

――確かに(笑)。名前は絶対に間違えられないので、その確認はゲスト数が多いほど時間がかかりますね。ではそこにかかる時間を考えて、手間をかけずにオシャレに見える方法などはありますか?
J「大事にしてほしいのは紙の手触り、質感です。特に招待状は手で持つものなので、厚みや重さ、手触りによって印象も大きく変わります。よく雑貨店などでいろいろな紙が売っていますが、よりこだわりたいならTAKEOという紙専門の取扱店があるので、そういう専業のお店に行き、手に取って見るのがオススメです。テーマにもよりますが、ナイトウエディングなら少し厚みと重さがある紙を見てみてください。あと、自分で印刷までするならインクジェットでプリントできる紙を探すのを忘れずに。」

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――まずはデザインを考えてしまいそうですが、テーマに合う紙を選ぶことから、ということですね。J「あと手軽にできるのはアクセサリーをつけることです。ウエディングのテーマに合うリボンやヒモ、グリッターなど、アクセントがあるだけでグッとプロっぽくおしゃれになります。」

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※こちらは市販品の例です。

J「グリッターは意外に簡単で、スプレーを買ってきて、例えばイニシャルを切り抜いた紙を台紙に置いて、全体的にスプレーした後、イニシャルの紙を外すだけ。ナイトウエディングにぴったりな煌びやかな招待状になります。ぜひ素敵な招待状を渡してゲストを驚かせてください!」

from BLESS編集部

「ふたりのナイトウエディングはペーパーアイテムでもっと素敵に!」

ナイトにぴったりなペーパーアイテムのポイントまとめ
・ふたりのパーティのテーマ、人となりを感じさせる招待状を!
・招待状の色、筆耕、デザインはもちろん、紙の質感も大事な要素
・ダークな色をベースに“温かさ”(=個性、テーマ)を感じさせる
・キャンドルを利用したデコレーションにもなるペーパーアイテムも◎
・DIYは紙の質感とアクセサリーでワンランクUP

既存商品でもたくさんの種類があるペーパーアイテム。そこから選ぶのも効率的だけど、せっかくのナイトウエディングなら、ゲストの驚きと感動を誘える物になるともっと楽しい一日に。ナイトのドキドキ感とふたりの温かさを取り込んだアイテムにぜひ仕上げてみて。

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