「ひとつとして同じものはない」真珠ジュエリーの作り手が込めた想い

商品開発からデザイン、さらにはクラフトまで、真珠ジュエリーが作られる工程のほとんどの役割を担っているジュエリーデザイナーの松居未央さん。
どのようにすれば魅力が引き立つのか、常に真珠と向き合っています。そんな彼女の製作にかける想いについてお聞きしました。

2019.9.18 公開 【PR】日本ジュエリー協会

真珠ジュエリーができるまで

商品部の松居未央さん。

まずは週に一度行う会議で、国内外それぞれに向けてどういう商品が売れるのか傾向を見て対策を練ります。
最近は真珠ジュエリーが中国やヨーロッパでも需要が高く、海外では新商品がないと飽きられてしまうので、展示会ごとに10〜20種類の新作を目指していますが、それがなかなか大変ですね。

真珠はそのままの形を生かして仕立てるので、貴金属で遊んだり、粒の大きさや個数を変えたり、細かな部分で変化をつけることが多いのですが、海外の場合、個性を求めて大胆な変化を望む人が多いのでそれだと物足りないみたいです。見た目の印象が自社の既製品と明確に違うものを作らなければなりません。それを踏まえてデザイン画に着手します。

そのあと、貴金属メーカーに見積もりを取り、社内でOKが出たら、サイズと色と構成を考えてメーカーに仕様書を提出し、試作品を作ります。着脱のしやすさなどの最終チェックもくまなく行い、微調整します。

貴金属の加工はメーカーに依頼しますが、真珠の接着や穴あけ加工、ネックレスに仕立てるための「連組み」などは自社で行います。連組みでは、タヒチで買い付けた真珠をジュエリーの用途別に選別。ネックレス用に選別した真珠からさらに形と傷の有無で真珠を分けておき、そこから色と傷のバランスを見ながら真珠を選んで作っていくんです。

ただ真珠を並べて作るだけじゃない。職人にしかなしえない緻密な作業

ネックレスを仕立てる「連組み」の作業の様子

真珠は94%がカルシウムで構成されているため、“柔らかい宝石”と呼ばれているほど繊細で傷がつきやすいんです。そのため、金属と真珠の接地面積を少なくして、なるべく真珠に負荷がかからないようなデザインを心がけています。金属とのバランスも大切。金属の割合や真珠のサイズ感などトータルバランスを見て、真珠が引き立つように調整します。

また、ネックレスにする際は、真珠の「色」と「テリ」を揃えるのが最も重要なポイント。
テリの度合いも違うと輝き方もまばらになる。だからなるべく色味やテリが同じものを並べたり、多少色味が違ってもグラデーションになるように並べたりして違和感をなくすようにしています。

もちろん価格と珠の数の制約もありますから、テリの度合いや傷の有無などで帳尻を合わせたりして、計算しながら作らなければなりません。
同じように見えてもひと粒ひと粒個性が違うのが真珠なので、この連組み作業はとても神経を使いますね。私の場合は一番目に入るセンターの粒から選びます。あとは色で判別して組んでいくことが多いですね。

機械で真珠に穴を開ける様子

穴あけの工程では、穴の位置を決める「点付け」があるのですが、これも商品価値を大きく左右する重要な作業。キレイな面が表になるように、傷やエクボがある面で台風の目のようなところに印をつけ、機械で穴をあけます。真珠には穴をあける向きがあって、正しい方向に穴をあけないと価値が下がってしまうんです。

プロが教える真珠ジュエリーの取り扱い方

ジュエリーは化粧品がつきやすいので、使用後のお手入れは必須

真珠はほとんどカルシウムでできているので、酸や皮脂に弱いんです。肌に接している部分はお手入れせずに放置すると溶けてテリが取れ、マットになりやすいので、使用後はジュエリークロスかメガネ拭きでさっと拭いてください。ティッシュは粒子が粗く傷がついてしまうので避けた方が良いでしょう。

真珠に限らずジュエリーはジュエリークロスでのお手入れは基本です。
また、日光に当たると変色してしまうので、直射日光を避け、ジュエリーボックスに保管してください。できれば傷がつかないよう単体での保管が望ましいです。水分にも弱いので、湿気が多い時は乾燥剤を入れるのもおすすめ。ただし、乾燥しすぎると亀裂が発生してしまいます。変化のない環境が一番適しています。

ほんの少しの手間をかけるだけで、一生使えるのが真珠の魅力でもあります。ぜひ大切にお取り扱いください。

絶対持っておきたい真珠の魅力とは

真珠の魅力を語る松居さん。真珠への愛が感じられる

真珠はひとつとして同じものがない、どれも個性があるという点で、人間と似ているのではないかと感じています。お母さんが赤ちゃんをお腹の中で育てるのと同じように、貝が体内で真珠を育てる。真珠は何層もの重なりでできていますが、人間の肌も同じで似ているなと思います。

ですから、真珠ジュエリーは同じデザインだとしても、どれも一点モノ。人間もひとりひとり違うのと同じですね。真珠は実に個性豊かで選ぶ楽しみがあるんです。
真珠は良くも悪くも冠婚葬祭のイメージですが、仕事でもプライベートでも着けられる万能な宝石です。

今はいろんなブランドが真珠を使用していますし、デザインも多様です。
ぜひ真珠との一期一会を楽しんでください。そして、我が子を愛するように大切に使ってください。
きっとあなたのお守りのような存在になるはずです。

松居未央。2013年、日本ジュエリー協会会員社入社。営業を経て、商品部に配属。企画からデザイン、製造まで携わる。

監修:日本ジュエリー協会/「はじめてのパール」インタビュー

この記事を書いた先輩花嫁
ウェディングニュース編集部

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